石川県社保協第28回定期総会&雨宮処凛さん記念講演を開催しました

石川県社保協第28回定期総会&雨宮処凛さん記念講演を開催しました

第28回石川県社保協定期総会&雨宮処凛さん記念講演報告

<あいさつをする松浦代表委員>

 

日時:2023年5月27日(土)14:00~17:00

会場:石川県地場産業振興センター新館5階 第12研修室

   ほかZOOM、youtubeによるオンライン

参加者数:約80名(会場、オンライン含む)

司会・長曽輝夫

議長:山中尚史

代表委員挨拶:松浦健伸

第一号議案(総括・方針)の提案:藤牧圭介

第二号議案(2022年度決算)の提案:水上幸夫

会計監査報告:寺中靖一

第三号議案(2023年度予算)の提案:水上幸夫

第四号議案(役員体制)の提案:藤牧圭介

発言は4名の方からいただいた。

  • 「いのちの砦裁判の現状と石川県の活動報告」吉原和代さん(人権を主張するいしかわの会)
  • 「加齢性難聴者の補聴器購入助成制度実現の取り組み」杉本満さん(石川県健康友の会連合会)
  • 「保育福祉現場の実態と今後の取り組みについて」庄田成美さん(保育・福祉労働組合)
  • 「小松市での学校給食無償化実現の取り組み」戸田令子さん(南加賀新婦人の代読)

第一号~第四号議案まで一括して採択された。

 

雨宮処凛さん記念講演

テーマ「コロナ禍での困窮者支援活動から見えてくるもの」

講師:雨宮処凛さん(作家、活動家、「反貧困ネットワーク」世話人)

聞き手:山下あきさん(金沢市議会議員、放課後学習サポート寺子屋みのり代表)

5月27日(土)に石川県社保協第28回定期総会を行いました。今年の記念講演は作家で活動家の雨宮処凛さん。「コロナ禍での困窮者支援活動から見えてくること」をテーマにお話しいただきました。同世代の山下あきさんがインタビューするかたちで、テーマについてより詳細に、深めることができました。
会場には50名ほど、オンラインも含めて80名の参加がありました。
コロナ禍での貧困の実態は、私たちの想像を超えるものでした。これまでに2000件のSOSを受けてきた中で、その6割が30代以下。若年化が進んでいることと、女性の割合が増えているそうです。
食料支援はコロナ前の10倍に!新宿では4月に723人もの列ができたとのこと。子連れの親子やカップルの姿も目立つそうです。
コロナ第6波、7波では「原則自宅療養」の中で、自宅の無い感染者への対処法について、国は想定していないことが明るみになりました。
ドイツや韓国の生活保護制度の紹介も良かった。韓国では「国民基礎生活保障」と呼ぶそうです。
「反貧困犬猫部」を立ち上げたら、これまでにない反響が寄せられ、寄付も増えたと。
講演の終盤に、雨宮さんの活動の原動力をお聞きしたところ、理不尽な社会への怒り、自分自身のためという颯爽とした姿が格好良かった。
貧困が自己責任とされる社会はやはり間違っている。「助けて」と言える社会のために。皆さんと一緒に力を尽くしていこうと誓いあう事のできた講演でした。
 
当日の資料はこちらからダウンロード可能です
 
●講演の模様は下記youtubeチャンネルから視聴可能です
https://youtu.be/PWpBC1WoQXk